VirtualBoxでサーバ構築5 FTPサーバー編
今回も前回同様のインストール作業になります。
1.vsftpdのインストール
前回のApacheでWEBページを表示するためにファイルをアップロードすることが必要になります。
そのファイルのアップロード・ダウンロードをやってくれるのがftpサーバーです。では、早速。
インストール
# yum -y install vsftpd
たったこれだけです。
2.設定
まず、自動起動設定をします。
# systemctl enable vsftpd.service
次にfirewallで許可を出します。
# firewall-cmd --permanent --add-service=ftp
そして、ftp自体の設定です。
下の項目を設定すれば十分でしょう。
とりあえず、/etc/vsftpd/vsftpd.conf
# vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf
次の項目を探してください。
anonymous_enable=NO #匿名ユーザーでのログイン許可をしない local_enable=YES #ローカルユーザーでのアクセスを許可 write_enable=YES #書き込み許可 ascii_upload_enable=YES #アスキーモードでのアップロードを許可 ascii_download_enable=YES #アスキーモードでのダウンロードを許可 chroot_local_user=YES #ローカルユーザのアクセス先を制限 chroot_list_enable=YES #chroot_listを有効化=/homeより上にアクセスできるユーザーの一覧 chroot_list_file=/etc/vsftpd/chroot_list #chroot_listの場所 allow_writeable_chroot=YES #chrootでの書き込みを許可 user_config_dir=/etc/vsftpd/users_conf #ユーザーごとの設定ファイル
上のように設定したら、指定したフィルを作ります。
chroot_listの作成
# vi /etc/vsftpd/chroot_list
これにchrootを許可するユーザー(とりあえずroot)を書き、保存します。これで、rootだけが上位ディレクトp理にアクセスできます。
次に、users_configディレクトリをつくります。
# mkdir /etc/vsftpd/users_conf
そうしたら、今作ったディレクトリ内にユーザーの名前のファイルを作ります。ここでは、test1というユーザーようの設定ファイルを作ります。
まず、単にユーザー名でファイルを作ります。
# vi /etc/vsftpd/users_conf/test1
そうしたら、今回はアクセス先のディレクトりを指定します。このtest1は一般ユーザですので、Apacheのドキュメントルートにだけアクセスできれば良いでしょう。
#/etc/vsftpd/users_conf/test1に以下を書き込む local_root=/var/www/html
これで保存したら、準備は完了です。早速起動しましょう。
# systemctl start vsftpd.service
起動したら、ホストOSのftpからアクセスできれば問題ありません。ちなみに、FTPソフトはコマンドラインでなく、FileZillaがおすすめです。
FileZillaのダウンロードページ=>>https://ja.osdn.net/projects/filezilla/
ココから、クライアントのFileZillaをダウンロードできます。